【2024年6月5日~6月20日】
枇杷の実が鮮やかに色をつける頃と
なりました。
枇杷は果実の美味しさはもとより葉に
薬効があり、古くから、病を癒すため
に用いられたと伝えられています。
黄身餡を外郎生地で包み、甘く瑞々
しい枇杷の実を表現しました。
六月は衣替えの月。昔の人々も
この時季には、帷子(かたびら)
という麻で織った薄い夏物へと
衣替えをしていたといいます。
薄紅と緑に染め分けた餡を、透明な
葛生地で巻き、涼しく軽やかな夏衣の
風情にみたてました。
四片の花とは、あじさいの別称。
四枚の花びらがたくさん集まった
姿から、その名が生まれたと
言われます。
薄紫の錦玉を淡雪で寄せ、
白餡を包みました。